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ナポレオンⅢ世は、Ⅰ世の甥にあたり、1848年のフランス革命で王政が打倒された際に、国外亡命生活からの帰国が叶い、同年の大統領選挙でフランス第二共和制の大統領となりました。その後、1851年にはクーデターを起こし、第2帝制の皇帝となっています。
内政面ではパリ改造計画、近代金融の確立、鉄道網敷設などに尽力し、外交ではクリミア戦争などを通じて、フランスの権力拡大を図ったとされています。コインの世界では、ナポレオンⅢ世のコインは非常に人気があります。大型のコインでは、左向き像は銀貨が多く、右向き像は金貨となっているようです。また、月桂冠をかぶっているものを有冠、そうでないものを無冠と表現し、一般的には有冠の方が人気があるようです。
今回のコインは、有冠の銀貨で、発行枚数の増加した年のものですが、とくに裏面のフランス帝制紋章面のトーンが美しく、今後レインボートーンになりそうな雰囲気があります。