【821】チカノパワー ローリン製 扱い チカノパワーは、カナイマの下でルチャリブレを学び、エルインバソルⅡ（印象の強いマスク！）として、ルチャリブレを始めますが、そのすばらしい逆三角形の体躯は、EMLLの目に留まり、ルチャリブレ誌初代編集長バレンテペレスの作ったキャラ、チカノパワーに転身します。 ルチャリブレ誌の表紙をこの人が飾った回数は多く、ルードとしては異例中の異例です。マスカラスばりの筋肉美と、極めてシュールなマスクのギャップが、アンビバレンツな魅力を生み出しました。 そして、チカノパワーなる名前です。 チカノ（チカーノ）とは、メキシコ系アメリカ人のことで、アメリカでは労働者として働く人々が多く、アメリカ社会からは差別される存在にありました。60年台70年代には、それらと戦う人々が多くあらわれ、このムーブメントはチカノ運動と呼ばれました。文化、音楽から、ギャング社会の派閥に至るまで、チカーノ、このタームが席巻しました。 アフリカ系アメリカ人が、ブラックパワーと主張したように、メキシコ系アメリカ人は、民族の誇りをかけて、チカノパワーを唱えたのです。 1975年10月21日、42000人を収容する国内最大の闘牛場で、EMLLのマスカラ戦は行われました。テクニコはアスチャロとガジョタパド。ルードがサングレフリアとチカノパワーでした。この試合に敗れ、チカノパワーはマスクを脱ぎます。チカノパワーはこの後、UWAでエルブロンカスとなり、エルトレオでもマスカラ戦を戦っています。インバソルⅡ、チカノパワー、ブロンカスと、シュールでキッチュなマスクは、今日、ピンタレストとかでも取り上げられることが多いです。 ローリン製チカノパワー、ジャージ（ドブリン）エナメル本革です。このローリン製も扱いとしますので、この値段で開始します。これからローリンに頼むとなると、円安もあり、いくらで出せるかわかりません。また、ローリン忙しいようで、こちらになかなか順番がこないという現状です。ローリン製の新物は簡単には来ません。以前のマスクは今後も安めで開始しますので、よかったら、入札ください。【822】へ続く。