Headroomは1990年代中頃から2010年辺りまでは独創的な多種のヘッドホンアンプを製作し、まだコンシューマ用ヘッドホンアンプが一般的でない時代から、世界初のバランス駆動のヘッドホンアンプを発表するなど、小規模なメーカーでしたが独創的な製品群と常に顧客を大切にする姿勢から、今日のヘッドホンアンプの進化に大きく貢献したメーカーでした。その後製作から撤退しheadphone.comとしてヘッドホン関連商品の小売サイトを運営していましたが、2017年この業界からの姿を消しています。
今回出品する「ヘッドルーム・デスクトップ・ミレット・ハイブリッド・アンプ」は絶頂期にあったヘッドルーム社が、企画設計を担当していた電子工学エンジニアPete Millet（ピート・ミレット）のアイデアを製品化した真空管を使用したハイブリッド・ヘッドフォンアンプです。ミレット自身は現在半導体メーカーでテクニカルマーケティングエンジニアとして活躍しているようですが、真空管オーディオ機器を数十年間設計製作しています。特に米国のDIYの世界では非常に有名な人物です。
このアンプは恐らくおそらく世界に1台しか存在しない、設計者Pete Millet自身より譲られた、本人が直接製作し手元に保存していたヘッドフォンアンプ「HeadRoom Desktop Millet Hybrid Amp」です。偶然に知己を得て本人ミレットより送られたものです。そのためアンプの底面にPete Milletの直筆のサインが書かれています。
この「HeadRoom Desktop Millet Hybrid Amp」はヘッドルーム社より市販されましたが販売台数はそれほど多くはなかったと聞きました。出品機は実際に彼が組み立て市販機とは異なった部品を使用したものだそうです。
使用真空管は3種類で12FM6, 12AE6A, 12FK6でミレット自身が所有していたものを選別して譲ってくれました。12FM6ペアはRCA製、12AE6AはRCA製を1組とGE製を1組そして12FK6はSILVANIA製で、本機に電源アダプターと共に付属します。使用真空管によって前面パネルで切り替えます。
再生される音色は実に好ましいものでライン出力もさすがに優れています。私と製作者本人しか使用していませんので、醜いキズやアテはなく上記真空管8本（箱は消耗しています。掲載写真には空箱も写っています。添付真空管は全部で8本です。また各真空管の性能についてはテストを行っていません。）と専用電源が付属します。私自身はAC100Vで12FK6（SILVANIA製）を挿し、極めて快適に使用していました。あまりに増えすぎた機器の断捨離を兼ねて出品します。
（ご注意）本商品はコレクターズアイテムです。商品の性質上、落札後の返品等はどのような場合でもお断り致します。ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセルをご了承の上ご入札下さい）