製品： バンダイ HGジ・オリジンMSDシリーズ
サイズ： 1/144スケール
使用頻度：2022.03/27完成備考：プレミアムバンダイ限定商品。 追加武装に30MM系列の実体刃タイプの槍などを導入
水中型ガンダム、またの名をガンダイバーです。ガンダムを水中用に作ったというよりも連邦製の数少ない水陸両用MSアクアジムの発展型という伏線らしいですが、アクアジムとは相違点が多すぎ似ても似つかぬちゃんとしたカッコよさを持っています。カラーリングが組立説明書の完成見本をみただけの段階からしてかなり派手です。ブルーの全身に細かなオレンジのノズルやダクトのモールドが多数あり、これでもかというくらいの塗り分けを要求される作りになっています。 パーツ単位での配色分割もなかなか頑張って細分化されているのですがとても分け切れない複雑な配色をしており、「塗装」技術というよりも「塗り分け」技術を求められる難物。 ビギナーでは仕上げきれない、手にあまる製品と言えましょう。この出品作例ではそんな塗装の難物を、指定配色をさらに細分化する塗り分けをすすめ、連邦機らしくホワイト(スカイブルー)部を追加したりブラックのパネル面を追加したりなどのカラーアレンジ。 また武装には30MM系のジャベリン(ソードにも組める)を追加し、MS水中戦の黎明期を思わせるような実体刃の格闘戦武装を用意してみました。
キット構成への工作点ガンダムヘッドゆえのアンテナ鋭利化工作。またスミ入れ塗料の流れが定着しづらい頭頂メインカメラのトサカ形状の外周などを掘り下げるお約束工作もおこなっています。顔面部バイザーを撤去しガンダムとしてのツインアイを露出。 このガンダムもヘビーガンダムやオリジン系の一部の量産系ガンダムのように目のディテールにサングラスをかけるようなクリアーパーツがはまるのですが、そのクリアーパーツのランナー成形色が非常に濃いクリアーレッドなうえ厚みがあるため、はっきり言って目(ツインアイ)がまったく見えません。 それゆえガンダム顔だと認識しやすくなるようこのような仕上げ方をしてあります。 肩の構成をあとハメ工作。 派手な指定色の配色ごとに分割できなさすぎるので、フレーム部(ガンメタル)/肩アーマー外装(ブルー)/サイドのノズル(オレンジ) の３点に分割可能にしてから塗装しています。 可動部のC字化や単純な切り離しによる手法でおこなっています。ランドセルにあたる一対のスラスターパック前面(頭部の後方にみえる面)に白いパネル形状のパーツを追加。 ペーパー作業でパーツの角を彫ってしまうミスをしがちな狭い面に合わせ目があるのでモールド追加によって覆い隠すようにして仕上げました。製品としてはコトブキヤMSGのミサイルハッチのパーツ。追加手首にビルダーズパーツHDの連邦系MSハンド01の一部を導入。 銃器持ち手(左)/平手(右) の２個。 価格高騰品ですがガンプラは銃器を右手持ちになるのがお約束という事情からたまたま未使用で残っていたもの。 それゆえオマケ扱いですので６個揃っていないのはご容赦を。 工夫しだいのアクセサリーとしてご利用を。武装にジャベリン&ハンドアックスを追加。 30MM系列の追加装備アイテム。 アニメの1stガンダムは水中戦で平気でビームサーベル使ってましたが水中でMSを溶断する武器を使ったりしたら手元の水が熱されて大量の水がブワーっと気化して08小隊のシローの所業のごとく湯沸かし全体の基本的な製作は 各部接着を経ての合わせ目処理＆パーティングライン処理・サーフェーサー・ガイアカラーによる塗装（つや消しコート含む）。 ガンプラを完成製作させるスタンダードな工程でおこなっています。 スミ入れはタミヤのエナメル塗料流し込み。色はブラウン系を多用しています。 スミ入れ塗料が定着しにくい形状の部分などには0.05mmマーカーでのふき取り手法も使用しています。

塗装パターンはブルー中心の指定色にホワイト部を追加して連邦MSらしさを加味した外観。 水中戦を想定した機体が視認性あげるような色はいかがなものかと考えもしますが、もう少し「ガンダム」らしく見せたかったのでこのように演出。 指定色では足首つま先のホワイト部の側面のみブルーになっていたりとモールド分けすらされていないおかしな配色があったりするのでそういった箇所は廃し、むしろ足首先端の四角い凹部を塗り分けるべきだとしてブラック化したりもしました(前腕の前後面、肩の上面なども)。 その他にもフィンノズル内径をガンメタ化。 水中型ガンダムは左肩前面にホワイトの斜線ラインがありますが製品ではシール再現でなさけないので、ここは塗装にて描きだしてあります。フレームや関節類の塗装にはグレーではなく調色したガンメタルを使用。純色グリーンを混ぜての緑がかったガンメタル。咬ませるフレーム軸部にはプリズムマゼンダゴールドも組み合わせてあります。 これらは装甲部と違いクリアー表現です。
以下、カラーガイド(※比率の%は曖昧な感覚的数値です)ブルー部 コバルトブルー100% ハイライト面にホワイトで明るくしたものを使用ホワイト部 ホワイト95% ミディアムブルー5% シャドー部にはミディアムブルーでさらに暗くしたものを使用スカイブルー部 ホワイト80% ウルトラブルー15% ミディアムブルー5%オレンジ部 オレンジイエロー90% スカーレット10% ハイライト面にホワイトで明るくしたものを使用ブラック部 ブラック80% ホワイト20% グレー部 ミディアムブルー90% ブライトレッド10% 関節などのガンメタル部 シルバー60% 純色グリーン20% ブラック20%サーベルのビーム 発生部 ホワイト100% → 全体 蛍光ピンク100% → 先端部 純色バイオレットで暗く ～のグラデ塗装
細部のマーキング類は主にハイキューパーツ製。RBコーションデカールを主体に使用。肩のナンバリング「1」はDZデカール。 そのほか一部でクラウドデカールも導入して細部表記に使用してあります。
自作品の水転写デカールも数種を使用。 クリアデカールにレーザープリンターで印刷したもので水ににじむ心配なく使用できるものです。 定着にはかなり強めな軟化剤(10秒もつけるとデカールが溶解するハードタイプ)を使用しています。1 連邦地上軍「EFF」表記。 汎用性が高いことこのうえないので独自にテキスト作成しサイズや書体カラーに多様性のあるものを用意し改良したものです。 使用箇所は胸のホワイト部中央。2.関節可動部警告表記・CAUTION・先端打突警告表記 など諸々のお約束デザイン。 製品版には無いデザインやカラーを使うため、上記のエンブレムのようなシンボル的なものだけでなく関節まわりの目立たせる警告表記などに多用しています。全体のデカール使用パターンは、ブルー部やブラック部にはホワイトの書式で、 スカイブルー部にはダークグレーの書式で、オレンジ部にはレッドの書式のものを使用するようにしています。
機体各所にビーズ工作及びピン打ちによるメタル調細部ディテール工作もしてあります。ブルー面などの暗い箇所へはゴールドメッキで、明るい面はシルバーメッキでの使用パターン。連邦機なのでノズル径のサイズは1.5mmを基本としていますが、重厚さを持つ部位などには2.0mmを使用している箇所もあります。ピン打ちリベット工作に使用しているのは有頭5号針(針の軸側0.6mm)です。針の太さとドリル開口穴のサイズをあわせ、接着なしにスナップフィットさせて固定しています
機体本体以外の付属品は
ベクタード・ビームライフル 水中の抵抗を減らすためか丸みを持った外装をしたもの。 この外装は取り外し可能で繊細なディテールの細身の銃身を内蔵していますハンドアンカー 右腕の前腕に装着しているワイヤー射出式の拘束武器。 ガンダムUC劇中ではアクアジムがMAシャンブロに使用していたもの。パープーン・ガン 左腕に装備された銛(もり)状の弾丸を射出する武器。 敵機に突き刺さったのちに内から爆発するという使い方をするもの。 この製品ではホワイトの銃身部分のみを取り外しグリップを展開、手首で銃器として保持することもできます(※画像5))。ビームサーベル×2 設定のうえでは「ビーム・ピック」。 水蒸気爆発で視界が見えなくなるので出力を絞ったビーム兵器だということですが造形としてはふつうに長いビームサーベルです。 厳密にはオリジン系ジム付属品とは異なるタイプの、HGUCジムⅡやⅢ、ユニコーン等に付属するひと世代前のサーベル形状。 グリップは腰の右サイドアーマーに×２携行。 ジャベリン&ハンドアックス 30MM製品からの追加武器。 組み方次第で片手剣のソードやナイフ形状等の選択も可能です。 手首バリエーションの純正手首は、 銃器持ち手(右）／サーベル持ち手兼握り手（左） ビルダーズパーツHD連邦系MSハンド01は、 銃器持ち手(左)/平手(右)/ の計２つ 全合計４つになりますシール類 組立説明書
以上です。資料によるとバックパック部の上部に突き出ている×２の突起は魚雷発射ポッドらしいです。本体と一体なので付属品とは呼べませんがここも武装です。プレミアムバンダイ限定商品なのでプライスがあまり妥協できないのはご容赦ください。どうぞ品定めくださいませ。