出品者は、50年あまり、キヤノンのレンジファインダーファンとして過ごしてきましたが、終活の時期となり、処分を進めています。底ぶた式キヤノンでは、最終型のⅡD改型、ⅡS改型、ⅣSb改型を好んで集めていました。出品物は、1955年頃のキヤノン最高峰・ⅣSb改型ボディと、少し古い沈胴セレナー50mm 1：1.9、純正角型フードのセットです。沈胴セレナー50mm 1：1.9は、ⅣSb改型ボディーに比べて数年前の製品ですが、底ぶた式キヤノンに一番似合うレンズで、沈胴時の丸っこいプロポーションは愛嬌もあり、コンパクトな中にギュッと機能を押し込んだキヤノンの魅力を強調しています。貴重な純正角型フードの凝った造形は、キヤノンの意気込みを感じさせます。飾っておいても可愛く、操作する楽しさもあり、持ち歩けばお洒落で、キヤノンのフィルムカメラを味わうのに最適なセットだと思います。
【キヤノンⅣSb改型ボディ】出品物のⅣSb改型ボディのシリアルはNo.228183、底ぶたに少々のスレがあるほかには傷も少なく、かなりきれいな【沈胴セレナー50mm 1：1.9】ボディより数年前に製造されたセレナー50mm 1：1.9で、当時の大口径レンズです。出品物のシリアルはNo.30953、直進ヘリコイドで、フィート目盛り、最小絞りは11ですが、リングは11の目盛りより少し先まで回ります。沈胴部のスライド、ピントリング、絞りリングの回転はスムーズですが、レンズ鏡胴先端のギザ部分に、ぶつけた痕があります。また沈胴部分鏡胴には、キズがあります。レンズの前後から覗くと、特に先頭のレンズに拭きキズが多く、いわゆるコバ落ちらしいものも見えるのですが、全体の透明度は充分な【純正角型フード（50mm 1：1.9、35mm 1：3.5用）】沈胴セレナー50mm 1：1.9が直進ヘリコイドであるため、角型のフードが純正で用意されています。42mm径のかぶせ式で、穴が開けられ、前下がりに傾斜させることで、ファインダー視野を邪魔しない（7枚目画像上段をご参照ください）という、凝ったつくりです。横から見ると平行四辺形で、黒色ペイントも美しく、クラシックな趣が楽しめます。本革ケースが付属します。
※すべて現状渡しです。テスト用フィルムを使ってフィルム送り・巻き戻しのチェックをしていますが、実写チェックや、シンクロのチェックまではしておりませんので、すべて現状渡しでお願いします（クレームはお受けできません）。申し訳ございませんが、領収書の発行はいたしません。