フェルナンデス製ストラトキャスタータイプのギター「FST-60」を出品致します。かなり以前に当オークションにて入手後あまり弾かずに保管していた物です。１９７２年に社名が斎藤楽器からフェルナンデスに変更になり、翌年の７３年に発売された最初のエレキギターのラインナップに存在したモデルだと思います。出品にあたり弦を張り替えて各所点検したところ、ネックは概ねストレートで大きな湾曲は在りませんでした。フレットは元々このモデルには低いタイプの物が使われていた様ですが最近の国産モデルから比べると低く感じると思います。ポット類は機能はしていますが古い物なのでガンガン使用する予定の方には交換をお勧め致します。最低限楽器として機能する様に整備は行いましたが落札者さまへの技術的フォローが出来ない為にジャンク扱いのスタートとさせて頂きます。勝手ながら入札された方で過去の評価が芳しくないと当方が判断した場合は削除させて頂きます。発送はゆうパック(１７０サイズ)でお願い致します。発送に際してオリジナルではない古いハードケースに入れた上でダンボールに入れて発送致します。
以下、本ギターの年式を考察した根拠を記載致します。ラージヘッドのストラトタイプ(スモールヘッド＋スパロゴモデルは除きます)を製造開始から１９７７年に所謂「石ロゴ」にヘッドのロゴが変更されるまでの約５年間に私が知る限りでは６回ほどヘッド部分のレイアウトが細かく変更されていると思います。その中で最初期物と推測されるのが、トラスロッドの調整をネック後端で行う為に砲弾型のナットが無く、堂々と「Stratocaster」と表記してしまい、ヘッド先端にシリアル番号を刻印した小さな金属プレートが付きます(私はこのモデルを今まで２～３本しか見たことが在りません)。二番目がナンバーを表記するプレートが無いタイプです(今回出品するのはこちらのモデルです)。三番目が流石に「Stratocaster」はマズイので消してしまいなんだか殺風景になってしまったタイプ。四番目が同じロゴ表記のままロッドの調整が当時の本家フェンダーと同じになり砲弾型ナットがヘッドに付いたタイプ。五番目が「Fernandes」のロゴの後に大きく「Burny Custom」と入り下には小さくモデル名の「FST-60」が記載されます。この頃から指板端部にシリアルナンバーが打刻され始めると思います。最後の六番目は「Fernandes」ロゴの下の小さなモデル名が消滅してしまします。またPUのセレクタースイッチが初期の物が３ポジションでプラステック製のツマミがコピー度が低くフェンダー製のオリジナルより丸くどちらかと言うとレスポールの物を長くした様な形です(割れやすい様で紛失してしまってるかひびが入っている物が大半です)。以上長々と書きましたが間違っている部分も多々在るかと思いますので参考程度にお考え頂ければ幸いです。